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「祈りの心を育てよう」

将棋棋士加藤一二三氏は熱心なカトリックの信徒です。著書『老いと勝負と信仰』の中で祈りについて次のように記しています。合理的なことを求めがちな今の世の中にあっては、祈るなんて古臭いものだとお感じになるかもしれませんが、アビラの聖テレジアは祈りを「神との親しい友としての交わり」、聖アウグスティヌスは

「美しい調べと共に喜びの叫びを」

宗教改革者マルティン・ルターは音楽について次のように言っています。音楽は最大のもの、真に神の贈り物で、それゆえサタンに嫌われるものである。なぜなら音楽により多くの、大いなる誘惑は撃退されるからである。音楽が奏でられるところには悪魔は現れない。詩編の詩人は33:1~3で次のように讃美へのよび

「愚かさと賢さ」

ルカ12:13~21の「愚かな金持ちのたとえ」は今日多くの人が傾聴すべき話です。ある金持ちの畑が大豊作でした。「どうしよう」彼は思い巡らし、大きな蔵を作り、全ての穀物を納め、こう言ったのです。さあ、これから先何年も生きて行くだけの蓄えができたぞ。ひと休みして、食べたり飲んだりして楽しめ。その

「この子には主の力が及んでいた」

『メルヒェン街道物語』に「ハーメルンのこどもたち」のことが記されています。ハーメルンは小麦の集散地でした。ねずみに小麦を食い荒らされて困った人々が、一人の男に「ねずみを退治してくれたら礼金を支払う」と約束しました。しかしねずみ問題が解決した後に町の人々は礼金の支払いを惜しんだのです。すると町中の子ど

「ありがとうの心を育てる」

フランソワーズ『ありがとうのえほん』は大人が読んでも素敵な絵本です。コケコッコー!おはよう おんどり ありがとうきょうも ぱっちり めがさめた続いて卵を産んだめんどり、あたたかいおひさま、きれいな花、さくらの木、牝牛、ろば、ねこ、うざぎ、サンタクロース、家、犬、ひつじ、学校、いろんな動物への

「キリストは諸民族の光」

主イエス・キリストは弟子たちに「全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい」(マルコ16:15)とお命じになりました。弟子たちはこの課題に誠実に取り組み、歴代の教会も同様でした。神学者レスリー・ニュービギンは『宣教学入門』で第二バチカン公会議「教会憲章」冒頭の言葉「キリストは

「聖書への集中」

ルターにとって最も大切な課題は人間の罪とその赦しでした。彼が徹底して戒律を守ろうと努力したのはそのためでした。人間の心に潜む罪に対して鈍感な現代人が、ルターの罪に対する鋭敏さ真剣さ誠実さを笑うことは決してできません。ルターが心の深みで神の赦しを確信したのは、聖書の徹底的な学びによってでした。彼が

「家庭という聖堂で」

申命記は、モアブ平原においてまさに世を去ろうとするモーセが、約束の地に入ろうとするイスラエルの民に対して与えた遺言的な訓戒と激励であり、律法の説き明かしです。今日わたしが命じるこれらの言葉を心に留め、子供たちに繰り返し教え、家に座っているときも道を歩くときも、寝ているときも起きているときも、これ

「二つの原動力」

申命記は、エジプトで奴隷状況にあったイスラエルの民を約束の地へと導き出した指導者モーセの遺言とも言うべき文書です。あなたの神、主が導かれたこの四十年の荒れ野の旅を思い起こしなさい。(申命記8:2)荒野の旅は厳しいものでした。しかしそこで民は数えきれないほどの恵みを経験し、神の十戒を精神的な拠

「祈りの力を確信して」

聖書を開くと、祈りに関することが多く出てきます。祈りの大切さを痛感させられます。ヤコブの手紙5:16には「正しい人の祈りは、大きな力があり、効果をもたらします」とあります。聖書が言う「正しい人」とは神に信頼している人、罪赦された神の子としての自覚をもって生きている人のことです。そのような人の祈り

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