ガリラヤでお目にかかれる

マルコとマタイの福音書は主と弟子たちの再会の場はガリラヤであるのと告げ、ルカ福音書は弟子たちにエルサレムに留まるよう促しています。

ルカは、福音はエルサレムから全世界に向かって扇状に拡大するという神学を持っているのです。それに対し、マルコとマタイはガリラヤこそ主イエスが福音宣教を開始され、弟子たちを招かれた聖なる記念の場所だと考えています。エルサレムでは弟子たちは失敗続きでした。彼らはゲッセマネの園で主イエス一人を残して逃走し、大祭司の官邸の中庭ではペトロは三度も主イエスを否認してしまいます。しかし主は彼らをガリラヤに導き、そこで彼らの弱さを赦し、再び交わりを与え、貴い福音宣教の業を委ねられたのです。

マルコ16:7は天使が女性たちに「さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい」と告げています。ある注解者は「弟子たちに、そして特にペトロに」という意味であると記しています。ここには主イエスを否認してしまったペトロに対する主イエスの特別の気遣いがあるのです。

復活の主イエスは弟子たちだけではなく、私たちをも交わりに招き、全世界への福音宣教の働きを力強く始めようとしておられるのです。(踊)