「カーネーションを飾って」
5月第2日曜は「母の日」、「母の日」と言えばカーネーションです。その由来を知れば、今年の母の日はより意味深いものになるかもしれません。
アメリカのヴァージニア州ウェブスターという町のメソジスト教会に、ジャーヴィスという、教会学校の教師を26年間も奉仕した夫人がいました。ある日曜日、彼女はモーセの「十戒」の第五戒「あなたの父母を敬え」について話し、「母の愛に心から感謝する方法を考え出す人はいませんか」と語りました。生徒たちの中で娘のアンナもそれを感銘深く聞いていました。その後1905年にジャーヴィス夫人は亡くなりました。1908年、教会でジャーヴィス夫人の追悼会が開かれることになった時、アンナは幼い頃教会学校で母親から聞いた言葉を思い出し、たくさんのカーネーションの花を捧げ、お母さんを偲びました。このことは列席者一同に大きな感動を与え、やがて有名な百貨店王と言われ、後に大臣になっても教会学校の校長を続けたジョン・ワナメーカーの賛同を得、同氏の店頭で5月第2日曜に盛大な記念会が開催されました。1914年、アメリカの議会はこの日を「母の日」と定めたのです。その後この美しい習慣は日本にも伝えられました。(『クリスチャン生活事典』)
聖書の十戒にこう記されています。「あなたの父母を敬え。そうすればあなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生きることができる。」
今週神の恵みの光の中で母の愛を想起し、心からの感謝をささげましょう。