信仰生活ABC

問7:あなたの思いは間違っていないでしょう。すると私たち人間は、これからさきどうなるのでしょうか。

答:私たちはすべての生物と同じくついに土に帰るでしょう。しかし私たちの子孫は、つぎつぎと生まれてくることでしょう。けれども私たち人類はいつまでも生存し続けるでしょうか。大昔、この地にはびこりその繁栄をほこった羊歯(しだ)や爬虫類(はちゅうるい)も大きくなり過ぎてついに滅亡してしまったように、人類もまた滅亡するかもしれません。いわゆる自然にではなく、むしろ人間の罪責によって必ず滅びるよりほかないように思えます。

どうして私たちは日本はこれからもずっと平和だ、世界はこれからもずっと発展すると思っているのでしょう?モリエールの『人間ぎらい』の中に出てくる言葉ですが、それは相当うぬぼれているか、あるいはかなりお目出度いかでしょう。

以前教会学校小学科の生徒たちと久留米市にある科学館に行きました。そこには巨大な恐竜の骨格標本などがあり、その足元で記念写真を撮りました。そしてこの信仰問答の言葉を思い出しました。大きくなった恐竜たちは互いに争い合い、殺し合い、そして滅んでしまったのです。その頃人間はちっぽけな存在だったのでしょうが、反対に小ささ弱さのゆえに生き延びることができたのでしょう。

しかし今人間の知恵は巨大になり、この世界の王者のようにふるまっています。人間同士もお互いに相手を支配下に置こうとやっきになっています。地球を何十回、何百回も破壊しできるほどの核兵器をもっています。原子力発電所も巨大な地震に見舞われると、恐ろしい結果をもたらします。問題解決のために武力を用いることを永久に放棄したはずのわが国も、いつでも戦争できるほど巨大な武力を持ちつつあります。こんな状態なのにどうして平和が永遠に続くと思えるのでしょう?決して大げさではなく私は滅びの予感に身が震えます。孫の時代も平和であってほしいと切に願います。だからこそ「生きる希望」を切望します。このことについては次回考えることにしましょう。

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