信仰生活ABC

問13:聖書とは何ですか。

答:聖書は、旧約39巻、新約27巻、全部で66巻よりなる、古代の異民族の人々の書いたさまざまな文書集、今日までそして今も読む値打ちのある書物すなわち古典であります。

聖書は「古典」であると言います。ひょっとすると、皆さんの中には「聖書は古典以上のものだ」と言われる方もいらっしゃるでしょう。確かにそのとおりで、そのことについては次回の問答で取り扱うことにしています。しかしここではひとまず「古典」ということから考えてみましょう。

古典とは何でしょう? それは「今日までそして今も読む値打ちのある書物」のことです。書店には日々新たな本が並んでいます。その宣伝文句は「これを読まなきゃあなたは時代遅れ!」と言わぬばかりです。しかし一年も経てばみんなから忘れられてしまう本も多いのではないでしょうか。それに比べると、これまでも多くの人に読まれ、読んだ人に大きな感化を与え続けてきた書物、時を超えて価値を持つ書物もあり、そういう本に親しむことはとても大切だと思います。

大岡信氏が『ことばの力』という本の中で、万葉集の歌は長い時空を超えてようやく読む者の心に届いたような重みがある、と言っておられました。聖書の言葉にもそのような重みがあります。私たちの心にドスンと響くものがあります。そういう言葉との出会いを経験したいものです。

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